大丈夫だ!
真っ白いティッシュの上に置かれたものは、クルッと丸まった
一本の細い髪の毛でした。
キュッと引っ張ったら、5センチはありそうです。
その前日から片方の目がゴロゴロしていました。
睫毛でも入ったのか?と鏡で確認しましたが、何も無さそうです。
ちょっとしたことでも気にしやすく、面倒な自分なので、
『気のせい』だろうか?と思いましたが、ゴロゴロ感は消えません。
友だちに言えないような気になることは、恥ずかしいので
だいたい妹に話すのですが、
思い余って連絡してみました。
わたし 『目がゴロゴロする』
妹 『生きていれば、そういうこともある』
わたし 『病院行かなくていいか?』
妹 『行ってもいいかも知れない』
わたし 『怖い気がする』
妹 『大丈夫だ、怖くない』
大丈夫だという言葉に励まされて(情けない…病院怖いのです)
近所の眼科で診て貰ったら、どういう訳か、目の中に細い髪の毛が
入っていたのです。
痛みもなく、あっという間に取ってもらえました。
安堵のあまり、先生にひとつ聞くことを忘れてしまいました。
帰ってから、
わたし 『髪の毛だった』
妹 『生きていれば、そういうこともある』
(さっきと同じ返事だ、メンドウになってきたな?)
わたし 『再発防止策は?』
妹 『…しらん』
わたし 『大丈夫か?』
妹 『大丈夫だ、怖くない』
(さっきと同じ返事だ、メンドウだったんだろうな)
なんでもいいけど、大丈夫だ!と力強く言ってもらえると安心できます。
言葉は不思議です。
いつか、あの世に行く間際にも言ってほしいです。
わたし 『あの世に行くの怖い気がする。』
(その時、話せるほど元気なのか不明ですが…)
妹 『大丈夫だ、怖くない。みんな行く。』
そう言ってくれたらすごく安心できそうです。
なんだか、また目がゴロゴロする気がします。
電線に野生のサルが居た!と息子が写真を送ってくれました。
見たかったです。
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