この町内の片隅から
よく分からない
梅雨時に思う ⑬ - この町内の片隅から 梅雨時に思う ① - この町内の片隅から 『ちがうっ!これじゃないよ!』 水色のカーテンで仕切られた隣から、突然ヒステリックな声が響きました。 ささやかな夕食が終わり、就寝までのくつろいだ時間帯です。 怒りを含んだ鋭い口調にビクッとしました。 交差点で事故... 続きをみる
『そういえば、先生が交通事故に遭って、2ヶ月くらいお休みしたことあったね〜 いっぺんに気が緩んだよね。』 それまで賑やかに思い出話を共有していた6人の和やかな顔が 一斉にスッと怪訝な色に変わりました。 ひとりが、 『先生が交通事故で休んだことなんてあった?』 そう口にすると、あとの5人も 『覚えて... 続きをみる
実家の合鍵は預かっています。 母がひとりで住んでいます。 息を止め、カラカラと音を立てる引き戸を開け、 全ての灯りが消え、シンと静まり返る室内に忍び込みました。 朝が早い母は、既に布団の中でした。 なるべく驚かさないよう、そっと肩に手をやり、 『お母さん…来た』 囁くように呟くと ハ... 続きをみる
頭から布団をひっかぶり、腫れぼったい顔でぐるぐる考えました。 (何でか分からんけど、しんどくてご飯も作れない。ここにいると彼らに… 注: 対象は主に2人の息子… 彼らに、食べるものも作ってやれない。すごく悲しいツラい。 やらなきゃ!でも動けない。動かない。 自分を責める... 続きをみる
それは、交通事故で頭を強打したことと関係があるのか、全く別物なのか 分かりません。更年期障害と呼ばれる類なのかも知れません。 検査結果が全ての判断基準である病院の先生にお聞きしても分からない ことでしょう。きっと否定されることでしょう。 自分の身体のことは、長年付き合っている自分に静かに聞くしかあ... 続きをみる
頭蓋骨骨折、硬膜下血腫の経過観察と安静のため、1ヶ月ほど入院しました。 病院にいる間は、安心感もあったのでしょう。 頭痛を覚えることはほとんどなかったのですが、 家に帰ってからは、キリキリする日常の慌ただしさもあり、 その為か今までになく頭痛を覚えることが多かったです。 そのように言われましたし、... 続きをみる
どうしても納得できなかったことが2つありました。 ひとつは、9:1という過失割合のことです。 『横断歩道は歩行者の横断のための場所ですので、横断中の歩行者がいないなど 歩行者の通行を妨げるおそれのない場合を除き、自転車に乗ったまま通行しては いけません。』 交通の方法に関する教則第3章では、自転車... 続きをみる
乱暴に椅子を蹴り上げる音にビクッとしました。 内容は聞き取れないものの、怒って抗議するような声が 聞こえました。 ここは、広いワンフロアを幾つかのブースに区切ってあります。 小さな騒ぎは、いちばん端っこのブースからです。 話は遡ります。 図書館で見つけた本の巻末にあった『全国交通事故相談窓口』 そ... 続きをみる
役所の『交通事故相談センター』はハリボテだったので、 振り出しに戻りました。 さて…この先、どうしたらいいのか… 相談できる人も強力な味方もいません。 検索とやらもしたことがありません。 検索とやら、思いつきもしませんでした。 先の見通しもなく、 何も持っていない自分で... 続きをみる
『頭を強く打ったんでしょ?頭は全身を司るところだから、 徹底的に診てもらった方がいいです。 セカンドオピニオン知ってますか?』 何度か通った挙句、こんな回答しかもらえませんでした。 そこは、役所の中にある『交通事故相談センター』です。(無料) 聞きたいことは、セカンドオピニオンじゃなく、 この示談... 続きをみる
『これが、精一杯です。これ以上は何ともなりません。 誠心誠意尽くして作ってきました。』 退院してしばらく経ったある日の昼下がりのこと、 突然訪問された、加害者側の保険担当者さんに 見せられたのは、 示談提案書でした。 幾つかの項目別に金額が書かれ、最後に合計金額が記載されていました。 まだ通院中で... 続きをみる
亡くなった父は、無名の書道家でした。 その昔は、近所の小中学生相手に書道塾を開いていました。 世渡りが下手で、欲がなく、自分が!自分が!という 自己顕示欲もなく、 ただひたすら字が好きで、 墨を磨るか、猫を構うか、酔い潰れている姿しか思い浮かびません。 特技を生かして金儲けに結びつける抜け目のなさ... 続きをみる
助け舟を出してくれたのは、その時小学校4年、10歳だった下の息子の同級生の お母さんでした。 『冬休みの間、◯◯くん、1人になっちゃうでしょ。昼間、うちで預かるよ。』 入院して幾日も経たぬうちに冬休みに入ってしまい、 (どうしたもんかなぁ、ずっと1人で可哀想だなぁ…) と案じてい... 続きをみる
とてつもない吐き気に襲われて目が覚めました。 救急車の中でした。 『…吐きそう』 サッと渡された洗面器(じゃないけど)に戻したものは、 得体の知れない不気味な色の『何か』でした。 どこか打っていることは間違いない、その上での異様な吐き気。 (なるほど。たぶんダメだな) それほど悲しく... 続きをみる
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