この町内の片隅から

よく分からない

逃亡劇


そこに辿り着くまで、目的を果たすまで、決して戻らないと分かっている
安定した日常の切れっ端を
ところどころに散りばめながら、
ある時は静かに潜みながら、ある時はこの世の理不尽さに
憤りで脳裏を真っ赤に染めながら復讐のために逃亡する、
そんな話です。



社会の中で普通に生きていくために、日常生活で自分が纏わざるを得ないもの…
義理とか人情とか人が決めたルールとか常識とか、それらを全て投げ打って
目的のために人の道を外す…
外さざるを得ない人たち。




切ないほど真っ直ぐな逃亡劇だから、こんなに魅かれるのかもしれません。




何年も前に読んだ本ですが、この頃、新しい本を読むことが
なかなかつらいので、また読み返しました。





『待っている。響子、僕はいつまでも待っているから』





結局捕まり、老刑事に拘束された主人公に元恋人が掛けた最後の言葉です。
(刹那に似てせつなく より)


非常に心に残ったセリフです。生きている間にこんなセリフを言われてみたい、
もしかして、わたしの人生にも『逃亡』が
起こるかもしれない?と
昔、この本を読んだのを切っ掛けに、(他にもいろいろ理由がありますが)
逃亡の為の筋トレ(テキトー筋トレ)を始めたのですが、
今年は暑さでバテバテだらだらです。
腰も痛いし、ヘナヘナですぐ捕まると思います。



今回読み返して、
(あ〜ぁ筋トレとウォーキング来週からまた少しずつ頑張るしかないかなぁ…
トホホ…メンドー)
と改めて思いました。


(よく考えてみれば、逃亡に協力してくれる
元恋人なんてのも居ませんでした、では誰がアノセリフを?)