この町内の片隅から

よく分からない

王妃マリーアントワネット

もしできたら、生きてるうちに行ってみたい場所があります。
フランス革命で、断頭台の露と消えた、王妃マリーアントワネットが最後に過ごした場所、
コンシェルジュリー塔です。
それまで共に幽閉されていた、義妹のエリザベート内親王、王女のマリーテレーズと引き離され、たった一人で処刑まで過ごした場所です。
どんな思いだったのか計り知れないですが、少しでもその空気に触れてみたいです。


『ごめん遊ばせ うっかりいたしましたのよ』


断頭台にのぼる階段で、死刑執行人の足を踏んでしまった王妃の最後の言葉です。
自分の運命を呪うでもなく、誰を恨むわけでもなく、流れに逆らうでもなく、静かな水面のような心境だったのだろうか、ときどき想像します。


これからギロチンにかけられるというのに、人を労わる心の余裕。それは最後までフランス王妃であるというプライドみたいなものだったのでしょうか。
人生の前半は、享楽的で我儘で金遣いの荒い王妃でしたが、最後の最後は、一本筋の通った芯のある女性だったと感じます。


ここんとこ、色んな事が重なってちょっと気持ちが苦しいので、王妃マリーアントワネットの話を思い返して、勇気を貰っています。
誰を何を恨むわけでもなく、淡々とした気持ちで少し離れた場所から自分を見る事ができるようになるといいな、と思います。
拙い思いですが、何だか妙にまじめに考えちゃいました。


序でに、できたら『死海』に行って浮かんでみたいです。帰りに寄れるかな?