この町内の片隅から

よく分からない

呪縛

あさこ

その名を聞くと誰もが


『ほぉー!』


と感嘆の声を上げる、県内トップクラスの進学校に通う息子さんのことで
年下の友人から連絡がありました。
登校しようとすると身体に不調が現れるらしいです。


学校に行けないケースは一括りにできません。
似たように見えても、それぞれ事情が違います。
参考になるかどうか分かりませんが、
うちの場合の事の顛末をお話ししました。



いまは成人した下の息子ですが、高校1年の終わり頃から
学校に行けなくなりました。


同じような苦しみを経て、いまに至るので
そのつらさ、焦り、苛立ち、不安がじんじん伝わってきます。


わたしの話が何らかの参考になれば幸いですが、
喉元まで出かかって、どうしても口にすることが
できないことがありました。


そこまでトップクラスではありませんが、
不登校になった息子も、ある程度名の通った高校に入学しました。
近所の人に学校名を聞かれ答えると、必ずと言っていいほど


『ほぉーなかなか』


という顔をされるので
くすぐったくも嬉しかったことを覚えています。




お話しを伺った息子さんは、息子さんご本人なのか
お母さまなのか分かりませんが、同程度の公立高校に転入を
希望されています。
いま通うトップ校で不登校になったら
人間失格の烙印を押された気分になるかもしれません。


(そんなことは絶対ないですが、人は追い詰められると視野が狭くなります)


だからこそ、いろいろな面でハードルが高い
同程度の公立高校に転入を希望されるのではないかと思いました。




全日制ではなく、通信制高校に転入という選択もありますが、
通信制高校は世間的に低く見られます。
わたしもそんな目で見ていました。
(振り返ると、思い上がった偏見に赤面の至りです)


通信制への転入は、プライドが邪魔するかもしれません。


息子は誰も知らないような通信制高校で卒業資格を得ました。
先生に紹介していただいた
週5のキツい介護のアルバイトをこなしながら卒業した彼を誇りに思います。


『アルバイトがキツかっただろうにえらかったね』


そう申しましたら


『キツかった、でも途中で学校に行けなくなったから、
せめてこれだけは続けようと思った』


そんな言葉が出るなんて!
涙がでるほど誇らしく思いました。
深く感動した一言でした。




本人もわたしも、くだらないプライドを粉々に破壊するまで
時間が必要でした。


長い目で見たらくだらないことでした。
しかし、それが『くだらないことだった』
心からそう思えるようになり、
呪縛が解けるまで少し時間がかかりました。


呪縛が解けたらスッと楽になりました。


学校に限らず、あらゆる思い込みや
世間で常識と言われることからパッと目が覚めました。




いま、それを話したところで上滑りするだけでしょうし、
それは自分の身体で感じるしかないので黙っていました。


聡明な方なので、自覚はなくても、
心の奥底で気付いていらっしゃると思います。


そもそも的外れな見解かもしれません。




誰もが自分のことで精一杯だからでしょうか。
この国は、一旦レールから外れると、修正がとても難しいと
つくづく感じました。
すこしずつ変わってきているかもしれませんが、
個々の問題に対して冷たいし窮屈です






おまけ画像


解き放たれた顔?
(ふんっ!どくもんか!)
(いいぞ!がんばれ、気をつけてな)