この町内の片隅から

よく分からない

熊井電柱学校

『…クマイデンチュウガッコウの近くに……』


いつだったか、息子との会話の中に出てきた


『クマイデンチュウガッコウ』 


という聞き慣れない単語。



即座に脳内変換された漢字は、
『熊井電柱学校』
でした。


即座に脳内に浮かんだ映像は、
等間隔に電柱が立ち並ぶ広い校庭でした。


世の中いろんな学校があるし、電柱の専門学校があっても不思議ではない、
校庭に立ち並ぶ電柱で上り下りの練習をするんだろう、
タイム測ったりするんかな?
熊井さんという方が創始者なんだろうな。


どこか変な気がしながらも、そう思っていました。



先日会ったとき、
何気なくそれに触れましたら、


『違う。中学校。クマイデンは地名。』


電柱の専門学校ではありませんでした。
電柱が立ち並ぶ壮観な光景にわくわくしていましたが、
なんだ、そうなのか…ガッカリしました。





わくわくを壊した息子が買ってきてくれた『干支ういろ』です。
ほとんどわたしの腹の中に収まりました。



半分に切ったものです




急に催してデパートの地下にある手洗いを借りたそうですが、
その帰りに目についた『虎屋』さんで買ってきてくれました。


被災された方々に思いを馳せながら、
急に催しても、すぐトイレに駆け込める、
すぐ流せる幸せを噛み締めたそうです。