この町内の片隅から

よく分からない

痛み


ここ数日、頭の中は
『痛い、痛い、痛い!』
一色でした。



そうならない為に、年に数回、決まったところで
調整して貰っているのですが、
この春先から、肝心の整体師さんに連絡が取れません。
その経緯から不信感もあるので、躊躇っていましたが、
それどころじゃない程、腰の痛みが増してきました。



プライドをかなぐり捨て、何回か留守電にメッセージを残しました。
しかし全く反応がありません。
(何なんだ一体!)
怒りと不安感で、痛み倍増です。



気持ちが弱っているとき、初めてのところに行くのは抵抗があります。
が…
背に腹は代えられません。
調べまくって近場で少しでも評判のいい整体のお店を予約しました。





予約日に出かけたものの、痛みと不安感から、
不貞腐れた、反抗期の中学生のような気持ちでした。


最低限の話をすることすら億劫です。
最初に治療方針など説明しようとされましたが、



(痛くてイライラするんだわ!そんなこといいからサッサと治してよ!)



顔に出ていたのでしょう。
治療方針は後回しにして、施術に入りました。





当然ですが、痛みの箇所に整体師さんの手が触れます。


どういう訳か、非常な違和感でした。気持ちわるい、くすぐったいと感じるのです。
しばらく黙って我慢していました。
何となく気づかれたんだと思います。



『…あの…思ったことを我慢せずに何でも言ってください。
ここは我慢するところじゃないし、お金と時間をかけて来てもらっている
のに我慢して欲しくないです。』




その言葉が、我慢の糸をプツンと切ったんだと思います。



いま思っていること、痛みに非常に弱いこと、触れられるとなぜか気持ちわるく
感じること…
後先も考えず、全部口にしていました。
 


『……いや、ここまでズケズケ言う人も珍しいですね〜』



呆れられたようですが(自分で言え、言ったんだが〜!)
でも、不思議なことにぶちまけた後は、
気持ち悪さが消えていたのです。




一回行っただけで、互いに探り合いのような状態ですが、
痛みが多少楽になってきたようです。




世界の終わりのような暗い気持ちでしたが、少し光が見えたようです。



何でもいいから、どうか痛みが引きますように!
(こういう時だけ)神に祈る日々です。



とりあえず、来週予約してきました。


帰りに川を覗いたら、こんな色の鯉がいました。
何処も痛みがないような、しなやかな動きが羨ましかったです。


神社の隅っこに生えていた何だか分からないキノコです。