ある侍女の告白 其の九 侍女
ある侍女の告白 其の七 侍女 - この町内の片隅から 「痛い。痛い。痛い」 朝からひっきりなしに頭を駆け巡る言葉は「痛い」 ただ一言です。 身体のどこかが痛いということは、なんて情けなくて悲しいことでしょう。 空気が抜けて、しゅるしゅるしゅると萎んでいく風船のように頼りない思いです。 この仕事に就... 続きをみる
よく分からない
ある侍女の告白 其の七 侍女 - この町内の片隅から 「痛い。痛い。痛い」 朝からひっきりなしに頭を駆け巡る言葉は「痛い」 ただ一言です。 身体のどこかが痛いということは、なんて情けなくて悲しいことでしょう。 空気が抜けて、しゅるしゅるしゅると萎んでいく風船のように頼りない思いです。 この仕事に就... 続きをみる
ある侍女の告白 其の五 織姫 - この町内の片隅から ある侍女の告白 - この町内の片隅から 「いつもそうだけど、あんたのぶり大根まずいわ」 いきなり、不機嫌な物言いをされて驚いた。 気持ちが弱っている時だったから、その言葉を額面通りに受け取ってしまい、 不覚にもポロリと涙が溢れた。 「何回も作っ... 続きをみる
ある侍女の告白 其の六 彦星 - この町内の片隅から ある侍女の告白 - この町内の片隅から 目が回るほど忙しい書き入れ時ですが、精一杯の気持ちを込めて、 たった一つ特別なケーキを焼き上げました。 この町の小さな商店街にある、名もないケーキ屋に就職した年のクリスマス のことでした。 5、6人も入れ... 続きをみる
ある侍女の告白 其の四 彦星 - この町内の片隅から ある侍女の告白 - この町内の片隅から 地下鉄の駅を降りたが、出口がわからない。 案内の矢印に従って慎重に進む。 いくつもの角を曲がり、階段を上ったり下りたりして やっと目的の出口まで辿り着いた この階段を上がれば3番出口だ 長い階段だな うん... 続きをみる
ある侍女の告白 其の四 彦星 - この町内の片隅から 洗濯物にかこつけて、今日もアタシは病室を覗いた。 『帰れ!帰れ!』 って言われるのは分かってる あの子がどんな夢を描いていたか知ってる 苛立って腹立たしくてやり切れない思いを知ってる 同情なんかされたくないだろうから、知らんふりして バカ話して... 続きをみる
ある侍女の告白 - この町内の片隅から ある侍女の告白 其の弐 彦星 - この町内の片隅から 薄い水色のカーテンに囲まれた狭い空間で目を覚ました 白い天井 消毒液と薬のにおい チキショー!やはり現実だったのか! その週末は、大事なオーディションを控えていた 何としても東京に出て、一旗あげたいオレは... 続きをみる
ある侍女の告白 其の弐 彦星 - この町内の片隅から ある侍女の告白 - この町内の片隅から 胸を膨らませ、県内でも有数の進学校であるこの高校に入学した日のことです。 真新しい制服に身を包む大勢の新入生の中に 忘れたくても忘れることができない、あの方の姿を目にし、 穏やかな湖にさざ波が立つような思... 続きをみる
織姫の父である天帝さまから呼び出しがあり、 ぎゅっと心臓を掴まれたような心持ちになった。 身に覚えがある…ありすぎる うまくやってきたつもりだが、天帝さまの目は誤魔化せなかったか? 仕方ない…重い足取りで呼び出しに応じた。 ある侍女の告白 - この町内の片隅から ... 続きをみる